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ファミリーマート、全県に出店へ

コンビニチェーン大手のファミリーマートが、全47都道府県に出店する方針を固めた。(朝日新聞より)

昨年には岩手県盛岡市に進出し、本格的な岩手進出を果たした。現在は仙台市に近い場所にある物流センターを、将来盛岡近郊にも置き、北東北3県をカバーする方針。現在未出店の秋田と新潟には06年度、青森と北海道にも07年度進出し、全都道府県進出を達成する。

現在全都道府県に出店しているチェーンはローソンのみで、これに次ぐものとなる。

業界ナンバーワンのセブン-イレブンは進出済みの都道府県が32にとどまっている。これはセブンが徹底的な「ドミナント戦略」を敷いているからである。特定の(≒人口の多い)地域に集中的に出店し、物流の効率を上げる手法で、「コンビニの王」に君臨した。

岩手県は一応セブン出店済みであるが、宮城県に面した地域を「宮城エリアの一部」としてとらえ、岩手側に「はみ出して」出店しているのが実態。盛岡近郊には全く出店しておらず、TVCMも放映していないことから、実際は岩手県は未出店と考えてよいだろう。青森・秋田含め北東北3県には今後も出店する計画はないとする(少なくとも10年前からセブンはこういう回答を岩手のマスコミに返している)。

セブン式の「都会にドカンと店を出す。田舎は割に合わないから無視」は成功し、業界の常識となった。
業態は違うが、ダイエーは全都道府県に店を出した結果、店と店の距離が離れ効率が下がった。
ただダイエーの場合は物流よりもむしろ店舗オペレーションやマーケティングに問題があったのであり、全都道府県カバーは必ずしもマイナスではないだろう。

ファミリーマートは、住民票や戸籍謄本提供などの公的サービスにも関心を示している。これらのサービスを実施するのであれば、役所側としては当然全国展開しているチェーンを優先するだろう。

現在ファミリーマートは岩手県内では比較的人口の多い内陸部のみをカバーしており、沿岸地域はまだ進出していない(注:これは間違い。末尾の訂正参照)。
いっぽうローソンは沿岸の大船渡市や宮古市・山田町に店舗を出した。いずれファミリーマートも追随するだろう。人口は少ないが、マイカー所有率の高い地域でもあり、国道沿いなどに出店すれば十分うまみはある。行政サービスを提供できるようになればますますビジネスとしては魅力あるものになる。

セブンが無視を決め込む「過疎地域」をターゲットにするチェーンたち。ローソン、サンクス、ファミリーマート(岩手)、サークルK(青森)(サークルKとサンクスは経営統合済み)。おそらくセブンは他のチェーンを買収でもしないかぎり、入ってこれないのではないかと見る。

ファミリーマートが全県を制覇する意義は意外と大きい。

【訂正】7/17
ファミリーマートは今年に入って宮古市(旧新里村地域含む)にも出店している。ローソンは岩手進出後10年以上かかってようやく沿岸地域に進出し始めたが、ファミマは1年足らずでそれを実行しており、その「気合い」の度合いが分かるというものだ。

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