« 記者も記者だ | トップページ | エロ単語 »

任天堂

任天堂の前社長、山内相談役が、
10億円と言われる退職手当を、
会社の投資にあててほしいと辞退したという。

いやー、俺だったらふところに入れちゃうけどね(笑)
もう(失礼ながら)あの世に金は持っていかれんから、
あんたたち有効に使いなはれ、といったところか。
自分の会社をつぶした「名物創業者」や「伝説の経営者」たちとは対照的だ。

山内氏は創業一家の出で、大学を出てすぐに社長に就いた。
トランプや麻雀牌といった娯楽用具メーカーから多角化を図り、
コンピュータゲーム部門に進出。
1983年の「ファミリーコンピュータ」が、
高機能、低価格で競合製品を抑え大当たり。
世界に「Nintendo」の名をとどろかせた。

自分もファミコン少年だった。
スーパーファミコンも持っていた。
ディスクシステムもあったし、
光線銃やロボットシステムなんてものも持っていた。

その後のプレステの隆盛とともにゲームからは卒業した。
「隠れ任天堂派」だったこともあるが、
ドラクエやFF等の優秀なソフトがプレステに移籍したことも大きかった。

ドンキーコングやロードランナー世代を知る者にとっては
今のゲームは隔世の感がある。
CGやアニメがグリグリ動き、ゲームの方が添え物に見えるほど。

業界も大きく動いた。
エニックスはスクウェアと合併し、
ハドソンはコナミ傘下となり、
ナムコはバンダイと経営統合。
セガはパチンコ業者と統合し、自社ハードから撤退。

任天堂も、プレイステーションの後塵を拝するようになった。
販売力、開発力、マーケティング力に優れる「天下のソニー」には
さすがに太刀打ちできなかった。

それでもゲーム業界では一日の長がある任天堂。
セガほどにボロ負けすることはなかった。
また、「ゲームボーイ」というドル箱を着実に育て上げ、
携帯ゲーム市場ではいまもトップランナーである。

キャッシュフロー(平たく言えば手持ち資金)の多さでは、
任天堂は国内企業でもトップクラスとも言われる。
優れた経営が行われていることを示している。

「ファミコン」を育てた男が会社に返す10億円。
その行き先は「天に任せる」…?
いやいや、ちゃんと後輩達が有効に使ってくれることでしょう。

|

« 記者も記者だ | トップページ | エロ単語 »

ゲーム」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 任天堂:

« 記者も記者だ | トップページ | エロ単語 »