ホワイトおじさんナイト
突如現れた白馬の騎士は関西弁のオッサンだった。
北尾吉孝ソフトバンクインベストメントCEOである。
昨日の高裁判決で、きょう午前までは「フジサンケイ敗北」ムードだったが、
まさにこの54歳の「オッサン」が白馬のごとくさっそうと現れたのである。
ニッポン放送のもつフジテレビ株をソフトバンクインベストメントに貸し出した上で
ニッポン放送・フジテレビ・ソフトバンクインベストメント3社による
ベンチャーファンドを設立するという。
ニッポン放送はこれでフジテレビの議決権を失ったため、ソフトな「焦土作戦」といえる。
また、ソフトバンクインベストメントがフジテレビの筆頭株主になったので
事実上の「ホワイトナイト」でもある。
北尾氏はきょう記者会見を行ったが、これがまた痛快であった。
「ライブドアは他人の家に土足で上がって仲良くしようや、という感じ」
「敵対的買収は気にくわない」「オトナの解決の仕方があるんじゃないか」
「ペラペラしゃべると成る物も成らない」
「ホワイトナイトのつもりはない。ただ、この問題の解決のしかたは今も頭の中にある」
そして「筆頭株主にはなったけれど、うちからはフジテレビに役員を送り込みません」と、
ライブドアとの違いを強調してみせた。
北尾氏は関西弁で、ときに報道陣の笑いもとるなど、軽快な語り口。
ポーカーフェイスの堀江氏とはイメージが全く異なる。
さてソフトバンクといえば孫正義氏だ。
デコデコ孫くんはダイエーホークスを買収したことでも有名であるが
北尾氏とはあまり仲がよくないようで、
調べてみたが、5年くらい前から二人は同じ屋号を持ちながら、
別の方向を向いて働いているようだ。
ただそれでもソフトバンクは天下のYahoo!を持っている。
ライブドアのホームページといえば、
Yahoo!の焼き直しを公言していることでも有名である。
IT企業としては格が違いすぎる。
ソフトバンクグループは、過去にテレ朝買収をあっさりあきらめた経験もあり、
てこでも動かぬライブドアとは違い「オトナ」な企業であるともいえる。
「恐るべき子ども」堀江氏が背水の陣をふんばって粘り勝つか、
「老獪なオッサン」北尾氏がエイヤアトウと生意気な男を投げ飛ばすか。
堀江氏といえば柔道の心得もあると言うし、
そう簡単には投げられない、と思うが…。
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