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2005年3月

次、停まります

東京のバスにはとまどった。
新車でオートマのバス。
前から乗って、後ろから降りる。
料金は一定だから、先に払う。

岩手は逆だ。
バスはほとんど中古でマニュアル。
後ろから乗って前から降りる。
(観光バスを転用したものは前から乗って降りるのも前)
料金は行き先によって違うから降りるときに払う。

最も驚いたのが降車ボタンだ。
押すと、ピンポーンというのは同じだが、
自動アナウンスで「次、停まります」というのだ。

「次に停まります」でもなければ「次で停まります」でもない。
「次、停まります」なのが不思議だった。

それから数年後。盛岡にも「次、停まります」としゃべるバスが現れた。

しかし先日乗った東京のバスはもっと進んでいて、
社内にディスプレイが3台ほど取り付けられ、
カラフルな画面で行き先を表示する。
さらに英語、中国語、韓国語でも行き先を説明するのだ。

「次、停まります」でいつまで感動できるかな。

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YAZAWA

いい年なのに、「矢沢永吉」がマイブームである。

中学生の頃は、一部のヤンキーがヤザワ、ヤザワ言ってるのを横で聞いて
「バカじゃねぇか」と心の中で思っていたものであるが、
まさかこの年になってE.YAZAWAにハマるとは思わなかった。

CDを買うとなると思い切りが多少は必要だが、
ダウンロードならけっこう気軽に出来る。
最近は便利なサーヴィスもあるので(間違っても無料の奴は使いませんよ)、
それを利用して「マイベストYAZAWAソングス」が気軽にダウンロードできる。
昔から今に至るまでさまざまなYAZAWAソングスを聞かせてもらっている。

若い頃の、よく通る声のYAZAWAもいいんだが、
50代になってからのYAZAWAもいい。
なんというか、枯れているのだ。
(枯れている、というのはいい意味ですからね)
円熟味を増しているというのか、大人の味わいというのか。
「ロックじじいYAZAWA」がとても愛らしいのだ
(忌野清志郎あたりは「老骨にむち打って」みたいな感じでかえって痛々しい)。
だからか、若い頃のYAZAWAソングも興味深く聞ける。

CDは「STILL」と「背中ごしのI LOVE YOU」しか持っていないし、
タオルを投げたこともないけれど、
ささやかなYAZAWAファンが、ひとりここにいますのでヨロシク。

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ホワイトおじさんナイト

突如現れた白馬の騎士は関西弁のオッサンだった。
北尾吉孝ソフトバンクインベストメントCEOである。

昨日の高裁判決で、きょう午前までは「フジサンケイ敗北」ムードだったが、
まさにこの54歳の「オッサン」が白馬のごとくさっそうと現れたのである。

ニッポン放送のもつフジテレビ株をソフトバンクインベストメントに貸し出した上で
ニッポン放送・フジテレビ・ソフトバンクインベストメント3社による
ベンチャーファンドを設立するという。
ニッポン放送はこれでフジテレビの議決権を失ったため、ソフトな「焦土作戦」といえる。
また、ソフトバンクインベストメントがフジテレビの筆頭株主になったので
事実上の「ホワイトナイト」でもある。

北尾氏はきょう記者会見を行ったが、これがまた痛快であった。
「ライブドアは他人の家に土足で上がって仲良くしようや、という感じ」
「敵対的買収は気にくわない」「オトナの解決の仕方があるんじゃないか」
「ペラペラしゃべると成る物も成らない」
「ホワイトナイトのつもりはない。ただ、この問題の解決のしかたは今も頭の中にある」
そして「筆頭株主にはなったけれど、うちからはフジテレビに役員を送り込みません」と、
ライブドアとの違いを強調してみせた。

北尾氏は関西弁で、ときに報道陣の笑いもとるなど、軽快な語り口。
ポーカーフェイスの堀江氏とはイメージが全く異なる。

さてソフトバンクといえば孫正義氏だ。
デコデコ孫くんはダイエーホークスを買収したことでも有名であるが
北尾氏とはあまり仲がよくないようで、
調べてみたが、5年くらい前から二人は同じ屋号を持ちながら、
別の方向を向いて働いているようだ。

ただそれでもソフトバンクは天下のYahoo!を持っている。
ライブドアのホームページといえば、
Yahoo!の焼き直しを公言していることでも有名である。
IT企業としては格が違いすぎる。

ソフトバンクグループは、過去にテレ朝買収をあっさりあきらめた経験もあり、
てこでも動かぬライブドアとは違い「オトナ」な企業であるともいえる。

「恐るべき子ども」堀江氏が背水の陣をふんばって粘り勝つか、
「老獪なオッサン」北尾氏がエイヤアトウと生意気な男を投げ飛ばすか。
堀江氏といえば柔道の心得もあると言うし、
そう簡単には投げられない、と思うが…。

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パックマンディフェンス

 ライブドアの攻勢ばかりが伝えられるフジサンケイ買収問題であるが、取締役会間近になって、フジサンケイが逆にライブドアを買収するのではないかという報道が飛び出した。

 「逆買収」ともいえるこの手法を、アメリカでは「パックマンディフェンス」と言うそうだ。外資をパトロンに据えたライブドアを食べるのが、日本生まれの「パックマン」と来ればこれは痛快な話だ。

 この手法はアメリカでも成功例は少ないと言うし、もう時間がないのではないか、という見方もある。ただ実行すること自体は不可能ではないらしい。

 堀江社長自身も、逆買収について「互いの株主にとっていいこと」としているそうだ。自分の会社に対してもドライなところは堀江氏らしい。

 フジテレビがライブドアを買収すれば、堀江社長の言うネットとテレビの融合はもっと円満?にできるはず。(そうそう、ニッポン放送のラジオも忘れちゃいけません)
 フジサンケイ支配下になれば、ライブドア社員の給与体系も、一部社員・役員がごそっと持っていくようなアメリカ式から多少は是正されるだろう(それじゃダメだろ、という意見もあろうが)。

 フジと提携を進める楽天に、ライブドア社ごと事業を譲渡することも考えられる。楽天は労せずにしてライバル企業を手中に収めることとなる。
 ライブドアは株転がし以外にあまりとりえがないように見えるが、実はソフトウェア開発の子会社(プロジーや弥生)も持っているし、プロバイダ事業もある(これが本来の事業なんだけど)。

 別に楽天でなくとも、売却先はヤフーでもサイバーエージェントでもよかろう。
 ライブドアという会社ひとつなくなったところで、ニッポンITの図式はそう変わることはない。ライブドアなんて、所詮その程度の会社なのだから。株主や従業員、顧客の利益が保障されればそれでいい。

 一方でひとり取り残されるであろう堀江氏(実際には熊谷氏あたりもついていくだろうが)はどうなるか。いやいや、手元にオカネは残るからまた何かやらかすだろう。

 パックマンディフェンスで誰が損するか、不勉強ゆえいまいち分かっていないのだが、後に引けないライブドアがガシガシ買収を進めてあちこちで齟齬を生むより、よっぽど良さそうに見えるのだけれど。

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迷惑メール元年

 昨年、某大手プロバイダの講演会に出席したのだが、「来年は迷惑メール元年になります」という話がされた。
 そのときは「まさかそんなわけなかろう」と思っていたが、まさにその通りになった。今年に入ってドサドサとやってきている。

 ホームページにメールアドレスは明記しているし、懸賞関係にいろいろ応募してきた結果、どれかが漏れたりしているのは間違いない。かくして当方のメールボックスには1日に10通ほどの迷惑メールが到着している。

 プロバイダ側では英語のSPAMやウィルスメールをある程度削除してくれるのだが、日本語のSPAMにはあまり効果はない。いまのところ、SUBJECTに「※未承諾広告」と書いてあるお行儀のよいSPAM(笑)を削除してくれる程度だ。

 メールソフトには迷惑メール削除機能を持つソフトを組み込んでみたが、これとて効果はあまりない。1日に10通程度来る迷惑メールを手作業で削除している。

 この間うっかり「yahoo.co.jp」ドメインの迷惑メールに返信をかけてしまったが、後の祭り。代わる代わるアカウントを変えた「yahoo.co.jp」のメールが来るようになった。結局いまはyahooドメインのメールをシャットアウトしている。(必要なメールが来なくなるリスクもあるが)

 迷惑メールに返信すれば「こいつは興味があるんだな」と思われ、メールアドレスが業者のホワイトリストに載る。さらにアカウントが生きていてメールが届くことが確認されればますます泥沼だ。

 法整備するとかなんとか言っているが、当分の間は迷惑メールはやまないだろう。
 SUBJECTで迷惑メールを確認して削除する作業を、もう「趣味」なんだ、と自分に言い聞かせることにしている。文面など見る気にもならないが、SUBJECT(タイトル)だけでも「創意工夫」が感じられるときがある。知り合いからのメールを装うパターンはもう古く、最近は赤面するような下品な表現だったり、あほらしすぎて笑うしかなかったり。

 いずれにしても、ひっかかる奴がいるから迷惑メールがのさばるんだよ。

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白河以北一山百文 ~ダイエー問題~

 ダイエーの存続問題は水面下で進行中だ。閉鎖店舗リストには、我が盛岡市の「盛岡店」も含まれている。

 ダイエーが北海道撤退を考えていることはすでに新聞報道でも明らかだが、これに東北が加わることも検討されているという。閉鎖店舗リストから免れたのは仙台店といわき店であるが、この2店も存亡の危機に立たされている。
 いずれにせよ、最初から盛岡店は閉鎖リストに含まれているため、盛岡店の撤退はすでに「内定」済みということになる。

 ダイエー盛岡店は、盛岡市の中心街・大通り商店街の核となる店舗である。
 大通りには長崎屋などの競合店もなければ、食品に特化したスーパーもない。それ以前に大通りには閉鎖店舗が増えている。郊外には大型ショッピングセンターが開業した。
 売上を落とし続けているダイエー盛岡店が閉鎖店候補になるのは、この際いたしかたないと思うが、それでもダイエーがなくなれば、大通りはまたひとつ大きな付加価値を失うことになる。

 事態を重く見た盛岡商工会議所などがダイエー本社に陳情に行ったそうなのだが、効果はなさそうだ。全国で同じような問題を抱える中規模都市の役所や経済団体なども相次いで同じ動きを見せているようだが、新聞や経済雑誌ではむしろ、「閉鎖店舗の上積み」のほうに興味が移っている。
 「閉鎖店舗を減らす」ことなどもはやありえない。ダイエーは税金をつぎ込んでまで倒産から救ってもらったのに、まだもうからぬ店を持ち続けるとなれば不届き千万、といわれかねない。

 盛岡店を守ろうとする動きは「抵抗勢力」でしかないのだ。

 先述の「東北撤退」となれば、盛岡にもう一店あるダイエー「シティ青山」の存続も危うい。シティ青山はフランチャイズのため今回の閉鎖店舗リストとは直接関係ないが、仮にダイエーが東北全体から撤退するという場合、物流もストップされてシティ青山にも品物が行かなくなることになるかもしれないのだ(別のフランチャイズになれば丸く収まるが、顧客はダイエー製品を買えなくなる)。

 すでに北海道からの撤退を決めているダイエーにとって、さらなる営業区域の縮小はまちがいなく「プラス要素」である。物流の面からいえば、東北は非効率。東北の店舗は「鬼っ子」だ。

 また田舎が悪者にされかけている。

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ドンキホーテ

 3/13フジテレビ系「EZ!TV」。特集で、昨年未曾有の連続放火事件に見舞われたディスカウントショップ「ドンキホーテ」の火災対策を取り上げていた。

 この特集ででてきた人物が気になった。「副社長室室長」(だったかな?)のS氏。現在、31歳という若さで、関西地方の20数店舗を取り仕切っている、いわゆる幹部候補だ。25歳で店長を務めていたときにも「EZ!TV」の取材を受けていたようで、そのときに陳列コンクールで汗を滴らせる姿が映し出されていた。

 このS氏。相当な御仁であった。

 テレビカメラ前で斜に構えた態度がまず「大物風」。うわっなんだこいつ、と思ったら案の定。聞き手の記者の質問に対し、「んー、まあね。俺はヤリ過ぎじゃネェかと思ったけどね」てな感じの、堂々たるタメ口をご披露なすった。態度だけ見ると、ほんとに「E.YAZAWA」である。(最近の矢沢永吉のほうが礼儀正しい)

 深夜まで働き店作り指導に当たるS氏。店を回り陳列をチェックする際も、「どこにあんだよスプリンクラーがぁ」「水、落ちてこねぇじゃん」などなど、汚い言葉で部下をなじる。清原も真っ青の迫力満点の口調と、汚い言葉遣い。
 多分、年上に対してもああいう態度なのだろう。「おいお前、年上だからって威張んじゃねぇぞ」みたいに。

 そのくせ、鬼瓦のような顔の「本部長」に対しては電話で「大丈夫ッスよ、任せてくださいよ~」とヘラヘラしている。多分鬼瓦からは相当しごかれているだろうが、それを感じさせない、あっけらかんとした会話の仕方である(電話の内容は火災対策なのに)。上司殿への「敬意」のあらわれか。

 画面で見る限り、まあはっきり言って「嫌な奴」だった。出世欲満々、自信家で野心家。他人を蹴散らすことに何の躊躇いもない、といった印象だ。

 個人的にはこんな「成り上がり風」の「体育会系野郎」は大っ嫌いなのだが、成長企業には常にこういう男たちの「圧政」がよくある。

 仕事のできない部下をなじるのは仕方がない。だけど、インタビューでも不遜な態度をとるのはどうだろう。客とあまり接しない上層部の人間とはいえ、客商売をする人間が、テレビスタッフに対しタメ口を利くのはどうだろう。そしてカメラの向こうには何千万人の視聴者がいる(さらにその中にはドンキホーテの顧客がいる)のに、だ。

 正直、ドンキホーテに関して悪い印象はない。あの事件の後、都内の店に何度か行ってみたが、(きょうの放送でも取り上げられていたが)対策もかなりしっかりしていると思った。

 でも、ああいう人間のいるドンキホーテはちょっと嫌だ、と思った。

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マリオネット

フジのTOBが成功した(ライブドアにあんなに買われたのにねぇ)と思いきや、
今度は新株発行権差し止め仮処分請求が地裁によって認められた。
「勝者」があっち行ったりこっち行ったり。

やいのやいのとはやし立てる他メディア。
「堀江社長を支持する声が多い」世論調査が躍る。
最初は堀江社長をいぶかっていた連中が
ここへ来て一斉に「もうフジも抵抗しなくていいんじゃないか?」
と白旗を揚げさせようとしている。

先日のニュース番組では司会者が
「もうこの際インターネットとテレビを融合させてみるのも面白いと思うんですがねぇ」と
軽薄に語っていたが、そんな単純なものではない。
そもそも堀江社長は今のメディアを否定する発言をしているのだから、
買収が成功した暁には「融合」と称して、
ぐちゃぐちゃにいじられてしまう可能性もある。

他メディアが一斉にライブドア優勢のように伝えはじめているが、
障壁も残っている。
ライブドア側もフジサンケイ側も、
現在のところ、お互いに事態が打開できずに、
落としどころをはかりつつあるように見える。
堀江社長は「どうだ買収だ!」と鼻息が荒かったかと思いきや
「私どもは大株主ですからまず提携しましょうよ~」とトーンダウン。
日枝会長は「提携にメリットがあれば、話し合いしてもよい」と言い出した。

ただこれも深謀遠慮の末に言っていることで
腹の奧では考えは何も変わっていないのかもしれない。

「若い奴なら変えてくれそう」「一回任せてみたらええやんか」なんて
外野は単純に言うが、買収した後どこをどう変えるのかが最も重要なのであって、
それをはっきり言わない現状では
「やっぱりマネーゲームか」と思ってしまうのだ。

事情をわかりにくくしているのが、堀江氏のパトロン、外資である。
ジャブジャブとカネを注ぎ込むさまを「魔術」にたとえる人もいる。
堀江氏を「ウラがない」といって褒めている人たちがいるけれど
肝心のところについてはこれは当てはまらない。
堀江氏は単なるマリオネットではないかという懸念も残る。
なにしろ、ライブドア自体が外資に買収される可能性もあるという。

フジサンケイ側は案外単純で「できれば喰われたくない」の一心なのだが
ライブドアは「買って将来何をしたいのか」も分からなければ
「ほんとうに自分たちの意向なのか」も分からない。

「市場経済なんだから、買ったほうがとやかく言われるようでは
海外から嫌われる」…じゃあカネのある奴が勝ちか。
日本はどんどん「外資」に喰われていくだろう。

あっち行ったりこっち行ったりしている「勝者」は、
案外最初から「外資」なのかもしれない。
きゃつらは日本のメディアがどうなろうと知ったこっちゃない。
「儲けるが勝ち」なんだから。

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LOVE IS EVERYTHING

我らが巨匠・大野雄二による「新・ルパン三世」最後のエンディング・テーマ。
「いつか~巡り会える~」と言えばおわかりだろうか。

作詞はゴダイゴの裏プロデューサーとしておなじみ奈良橋陽子。
歌詞の中盤以降全部が英語という奈良橋らしい作品である。
(おまけに日本語部分の日本語は少し変)

大野雄二らしい叙情的メロディが印象的であるが、
それ以上にスゴいのが、
TVで流れたのが「割愛バージョン」であるところ。

この曲の構成を敢えて書くと
「Aメロ→Bメロ→Cメロ→サビ→Bメロ→サビ→Bメロ→サビ…」と続くのだが、
我々がテレビの「新ルパン三世」でなじんでいるのは
「Aメロ→サビ」だけ。Bメロ、Cメロをバッサリ割愛したものを
無理矢理くっつけているのに、それでも曲としてちゃんと成り立っているのだ。

大野雄二の仕事の緻密さは「ルパン三世 ジャズノート&DVD」でも紹介したが、
「指定された尺に収める」TV音楽家の真骨頂を見た思いである。

でも、TVでは割愛されているBメロのメロディラインが、
これまた哀愁を帯びていて素敵だったりする。

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堀江社長は人としてどうなのか

 どうも「ライブドア派」が増えているようだ。
 テレビ朝日の世論調査では、「ライブドアを支持する」と答えた人が、フジサンケイを支持すると答えた人の数を上回っているという。
 強引な買収に対し、「目には目を」とばかりに無理のある対抗策を講じたフジサンケイに対し、嫌悪感を抱いた人が多いのだろう。同業者がおもしろがって堀江社長を画面に出し、はやし立てるほどに、人々は「言ってることはようわからんが、こいつにいっぺん任せてみたらどうだ」と思い始めているのかもしれない。

 堀江社長の経営手腕やビジョンの確かさを褒めたたえる向きもある。ブログ界では有名な某新聞記者も、連日彼のことを優れた経営者として持ち上げている。
 確かに堀江社長の語るメディア像については絶対間違っているとも言えないし、今回の騒動がマスコミや株式市場、企業経営のあり方まで、幅広い分野に一石を投じたことは否定できない。

 しかしだからといって「フジサンケイはおとなしく降参すべき」なのだろうか。

 個人的には彼のことを「人としてどうかな?」と思っている。時代の寵児となった、堀江社長そのものについて考えてみると、彼が巨大企業グループのトップに立つことが、果たしてほんとうにいいことなのかどうか、考えさせられる。
 「恐るべき子ども」と評した記事も読んだが、「子ども」のような人間に人生を動かされる身になったら、と思うと空恐ろしい。

 堀江社長は、買収成立後のニッポン放送についてリストラはしないが給与体系を変える、と言う。要するに「コストカットのために、給料を下げる」ということだ。
 確かに、マスコミの高給取りぶり(それと傍若無人ぶり)には一言言いたいとは思う。だが、六本木ヒルズに会社も自宅も持っている人物に、いきなり「あんた役立たずだから給料下げるからね」と言われて承諾できるだろうか。
 「リストラはしない」というし、この不景気に、甘受せざるを得ない面もあるかも知れないが、将来を見越して家を建て、ローンを組んだ人もいるだろう。そういう人々を路頭に迷わせるのか。リストラ同然だ。

 高い部屋からきれいな夜景を見ていると、人の痛みなど分からなくなるのだろうか。いや、そもそも彼には人の痛みを思いやる行為すら「無駄なもの」でしかない。彼にとってはすべては「実力」であり、「カネ」なのだから。

 そういう意味では、堀江社長はもっとも人間らしいのかもしれない。もっと言えば「動物的」か。動物的カンで富を生み出し、動物的な競争に勝ち抜き、人々を動物的に争わせ、生かすものは生かし(たとえばライブドアの熊谷副社長)、それ未満の人間はそれ相応に扱う。

 先の見えない時代。弱肉強食の世界で勝ち抜くためには給与体系もギチギチの成果主義にして争わせる…納得できる面はあるが、強引さも感じる。今回の買収劇も、あまりにも強引すぎやしないか。

 堀江社長が苦境に立たされている場面を「出てくる杭を打つムラ社会の弊害」と評するブログもあるが、企業買収の本場アメリカは弱肉強食の最たるもので、「人間差別」に関しては超一流(?)の社会ではないか。
 それでもアメリカンスタンダードはグローバル化社会の進む世界を強烈に覆う。堀江社長はまさにそれを持ち込んだビジネスで成功を収めてきている。
 日本もそういう社会になるのだろうか。ほんとうにそれが日本という国に似つかわしいことなのか。

 別にニッポン放送やフジテレビのヘッドたちのほうが立派だ、とは思わないが、堀江社長の言動を見るにつけ、「こんな人物にニッポン放送を、そして明日の日本のメディアを任せていいの?」と思うのである。
 それでも、ライブドアがTOB中のニッポン放送株式をスルスルと購入していく様を見ていると、いよいよニッポン放送は堀江社長のものになりつつあるのが分かる。堀江社長は「命がけです」とは言うけれど、企業買収というものが、「いとも簡単」に見えてくる。従業員にとっては一大事なのに。

 これからは「恐るべき子ども」でさえも、能力さえあれば富も人間も握ることができる時代になるのか。

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TVチューナーにがっかり

東京出張に行った際、
秋葉原の某有名パソコン販売店で購入した
ノート用PCカード型テレビチューナー「MonsterTV Pocket」。

それまで所有していたUSBのチューナーがかさばるため、
買い換えのつもりで購入したのだが…
残念!
これが使い物にならないのだ。

放送を見る分にはあまり問題はないのだが
(ときおりブツ、ブツとノイズが入るけれど)
録画がダメ。録画をはじめると表示される絵も、音声もとぎれとぎれになってしまう。
タスクマネージャを見てみるとCPU使用率100%。

かといって画面表示をオフにして負担を軽くした上で
録画したものを確認してみると
(それでもタスクマネージャはCPU使用率100%を示す)、
プロファイルをどれだけ落としてもコマ落ちがひどく、
絵と音も合っていない。
使えないのである。

まあ使用しているノートのスペックがいささか心もとないのが
最大の要因と思われるが、
USBチューナーは問題なく動いていただけに、かなりがっかり。
録画は次のノートを買う時までのお預けということで割り切るか。

出張先のホテルでテレビを見るだけなら、据え付けのテレビを見ればいいわけで、
パソコンで録画をするためにチューナーを携帯するのだ。
それが使い物にならないというのは致命傷。
次の出張には以前のUSBチューナーを持っていくことになりそう。はぁ…

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郊外か、中心部か

新宿や渋谷では毎日「お祭り」をやっているのか?

そう思ってしまうくらい、地方には人がいない。
盛岡もそうだ。
数少ない住民を、郊外と中心部が奪い合っている。

郊外のショッピングセンターが活気づき、
地元新聞では毎日のように、
商店街の責任者の泣き言が掲載される。
それでもなお商店街には徐々に開かずのシャッターが増えていくのだ。

その一方、高齢化社会を狙い、
中心部にマンションが続々建てられている。
会社役員、医者などの富裕層や、
車を持たないリタイヤ層が主な顧客だと思うが、
これが意外なほど売れているという。

いっぽう、若者達は安い家賃を求めて郊外のアパート、マンションに住まう。
地方では公共交通機関が発達していないので、
移動手段はもっぱら自家用車。
それを狙って、駐車場を備えたショッピングセンターがこれまた郊外に建てられる。

車でごみごみする郊外。通勤にも事欠くほどの渋滞も発生する。
それを嫌い、中心部のマンションに人が集う。
郊外のショッピングセンターに客を奪われていた
中心部の商店街に、輝きが戻るかもしれない。

盛岡の中心街に「毎日お祭り」がやってくる日は来るだろうか。

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インターネットが普及して

 インターネットはどんどん変化している。
 数年前までは、一部の限られた人だけが参加している、という感じだったが、いまやパソコンは毎日の生活になくてはならないものとなり、老若男女さまざまな人々がネットの恩恵を受けるようになった。
 しかし、インターネットがみんなのものになるということは、多くの人々が情報を活用できる良いことではあるけれども、それと同時に犯罪の温床になるなど、悪い面もあることは否定できない。

 インターネットの世界に飛び込んで、約10年になる。インターネットがこんなに普及する前は、ひまなときはチャットなんかもやったりしたものだが、いまじゃどんな奴がいるか分からないから、チャットなんて怖くてできない。

 掲示板だってそうだ。昔は気軽に書き込んだりしたものだが、いまじゃいろんな人間が出入りするようになって、書き込みにくい雰囲気すらある。
 特定のことで何か質問したいなぁ、と思っても、礼儀も知らない奴にタメ口や顔文字まみれの文章で返事されたくもないから書き込む気にもならない。そもそも超大型掲示板は、ログが汚い(罵詈雑言とかアスキーアートとか)からなるべく見ない。(だからブログは好きなんですがね)

 個人情報に関しても、かまびすしく言われているが、敏感な人はもうインターネットなんてさわらない方がいい。ネット通販やプレゼント懸賞、ポイントサービスなどでメールアドレス、個人名、住所などを入力する機会は多いが、そのうち一つくらいは漏れて当然、くらいに思わなければなるまい。個人情報保護法が施行されるが、漏れるものは漏れる。そう割り切っておきたい。

 迷惑メールや、フィッシングなどの詐欺も横行している。ネットに慣れた人でさえひっかかるくらいだ。
 先日も、アダルト内容の迷惑メールにうっかり返信してしまい、特定ドメインからの迷惑メールが山のように到着するようになってしまった。

 個人の誹謗中傷もゆゆしき問題だ。有名人のみならず、一般人も知らない内にネットでバカにされている、なんてことは十分ありうる。バカにされるならまだしも、大型掲示板では住所や電話番号を「晒される」こともある。面白がる連中がはやし立てる。法整備なども進むとは思うが、余計な部分まで規制されたりすることも考えられる。

 いい人間も悪い人間もたくさん集うようになったインターネット。10年前からすれば隔世の感はあるが、これからの10年間で今度はどのような変化を遂げているだろうか。これ以上に使いづらくならなければいいんだけれどね…。

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