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誤算

 ライブドア社によるニッポン放送買収は、正念場を迎えた。フジテレビが作戦を変え、ニッポン放送を手放してまでも、自分に影響が及ばぬよう路線を変更したのだ。ニッポン放送が上場廃止となる可能性もあり、そうすれば、「命がけで」(堀江社長談)外資から資金を調達したライブドアには、資金的にも信用的にも痛手となる。

 フジテレビの攻勢は、彼の言葉通り「予測の範囲内」だろう。カネを動かして会社を大きくするためには、あらゆる事態を想定してから行うのが当然。だからこそ数百億円の外資マネーを引っ張ってこれるのだ。

 ただ、「マスコミの敵意」に関しては、彼もたかをくくっていたのではないか。
 これまでは「ITの風雲児」的な扱いをされ、「既存勢力に挑戦する若い覇者」ともてはやされた。だが、今度は違う。「マスコミを食い物にしようとしている不気味な若造」にされている。

 ターゲットにされているフジサンケイは叩くどころか及び腰の報道だが、それ以外のテレビや新聞は、ライブドアへの同情?はなさそうで、どちらかというとライブドアが不利になる情報ばかりを大きく取り上げている。
 メディアは普通、敵対メディアの事件や不祥事については、他人事だからとおもしろがってはやし立てるものだが、今度ばかりは「明日は我が身」と感じた既存メディアが、一斉に堀江社長のほうを悪者にしようとしている。

 ブログを巡回してみれば「堀江、頑張れ!」の声が多いが(とくにライブドアブログ利用者に)、マスコミの報道のされ方をみるに、世間的には「あの会社、なんかうさんくさいぞ」と思われているだろう(大体新参者というのはうさんくさいものであるが…)。

 今回の買収がいかなる結果になるかはまだ分からない。長期戦の様相も呈している。
 ただ、ライブドアが完全勝利(ニッポン放送もフジテレビも手中に収める)したとしても、既存マスコミからよってたかって押された烙印はなかなか消えることはない。そんなリスクを背負ってまでも、買う価値があるのか。

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