ガソリンスタンド
知り合いがガソリンスタンドに勤務しているのだが、毎日サービス残業を強いられているそうだ。当然有給休暇なんてものは取れなくて、3日以上休めたのが「入院したとき」だったというから恐れ入る。
これは間違いなく労働基準法違反であるが、だからといって労働局かどこかに告発すれば、その業者は労働条件を改善せざるを得なくなる。ヘタをすれば「つぶれる」そうで、結果としてその人をはじめ社員たちは「我慢」して働いているという。
ガソリンスタンドは激烈な価格競争にさらされ、販売価格は、ガソリンだけでは利益が出ないほどにまで下げられている(オイルやタイヤ交換、車検などの付加価値商品でようやく利益が出る)。
昔も今も、価格については各社でカルテルすれすれの「紳士協定」があって市場価格が守られてきたそうなのだが、その一線を越えて「抜け駆け」する業者が出てきて、結果として各社それに追随せざるをえないのだそうだ。
戦いに敗れたスタンドが続々店を閉め、設備を残したまま、無惨な姿をさらす。淘汰はすすみチェーン化は急速に進行しているが、価格競争は続いたままだし、社員の待遇も悪化する一方。
ガソリンは店によって質のいい悪いはないから、安い店に行ってしまう。価格競争が起こって当然だ。しかしデフレも進みすぎるとこうやってひずみが起こる。
将来の見えない状況に、撤退する業者、退社する社員が相次いでいる。そのうちガソリンスタンドは淘汰されすぎて、市内に1店舗しかない、なんて状況がくるかもしれない。
どこかで誰かが歯止めをかけることが、許されないのだろうか。
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