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ルパン三世の世界とは

 「ルパン三世」は、68年より漫画の連載が開始され、71年に初めてアニメ化。世に出て40年近く経ったいまも、新作が作られている。息の長い作品である。そのため、世間にはいろいろな顔のルパンがいて、性格も微妙に異なる。

 「ルパン三世」の世界観については、原作者モンキー・パンチも精緻な設定をしていない。そのうえ、アニメという世界に入った「ルパン三世」は、制作環境、制約、あるいは制作者の趣味などによってかなり設定をいじられてきた。
 長くシリーズが続いた結果、設定をするに及ばなかった(あるいはあえて設定しなかった)部分について、描かざるをえない場面が出てくる。
 するとさまざまな解釈が生まれ、「ルパンはタコが苦手だ」「次元は帽子のつばで照準を合わせる」「斬鉄剣はコンニャクが切れない」「銭形にはとし子という娘がいる」など、演出家や脚本家によって勝手に設定が創作されてきた。

 むろん、それ以降に作品を制作する者がそれらの設定すべてを把握できるはずもない。ゆえに矛盾も生まれる。

 よくある「ルパン三世の謎」的な書物がいくつか著されているが、「ルパン三世」においては、これらの設定をあげていったらきりがない。「無意味」と言ってもよいだろう(トリビア的価値はあるが)。

 「ルパン三世」に「決定版」の設定は存在しない。要は「なんでもあり」なのだ。

 最たるは「カリオストロの城」だ。悪党のルパンが、ニセ札強奪というショボい仕事をきっかけに、一味そろって少女のために一肌脱ぐ…もはや天下の大泥棒ルパン三世のやることではない。
 それをあえてやった「カリ城」は(公開当時はヒットしなかったが)後に評価されることとなる。いい意味でも悪い意味でも、ルパン三世の作品群の幅を広げたとも言えよう。

 それくらい「ルパン三世」はふところの広い作品なのである。だからこそ40年も支持されているのだろう。あいまいな設定ゆえに長くシリーズが続く…「007」など昔の映画やマンガなどと同様だ。

 その「007」同様、「飽きた。いいかげん終わらせたらどうだ」という御仁もいることは知っている。自分自身も一昨年までテレビスペシャルから離れていた(作品自体がアニメオタクに迎合していたからだが)。
 だが個人的にはまだまだ続けてほしいシリーズであるし、続くことを確信している。

 原作者自身が本業以外で忙しすぎて、「ルパン三世」どころではない状況にあることは残念であるが。

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