「宮古」(みやこ)といったら、あなたは何を想像しますか?
野球のキャンプをやる沖縄の宮古島? …という人が多いのだろう。
しかし、ワタシの場合は「岩手県宮古市」をおもいだす。だって岩手県民だもん。
さて。
「宮古島」を含めた、沖縄県の島々が、
このご時世、ご多分に漏れず「市町村合併」を模索しているそうなのだが、
合併後の名称を「沖縄県宮古市」とすることを議員らが決めてしまったという。
そのプロセスの中で、岩手県宮古市側には特に相談もなかったという。
国は「同名でも問題ない」という見解を示しているが、
沖縄県宮古から事後報告された岩手県宮古市長は
「いまさら困る。ひとこと言って欲しかった」と反発している。
おそらく宮古市民も同じ思いだろう。
(ちなみに岩手県宮古市も合併を控えているが、合併相手も同じことを考えているはず)
岩手県宮古市は、宮古島に近い多良間島・多良間村との交流があったようだが、
これで関係は少し冷え込んでしまったことだろう
(多良間村が今回の合併からは離脱しているのがせめてもの救い?)。
沖縄宮古島等の市町村合併は紆余曲折を経ながらも、市名の決定にまでこぎつけている。
「沖縄県宮古市」は、今年の10月1日に誕生しそうな情勢である。
ネット上では沖縄の人を中心に、「離れてるし、一緒の名前でもいいんじゃない?」という意見が多い。
確かに沖縄の宮古と岩手の宮古は、場所も環境も文化も全く異なる異質なものと考えられる。
しかしだ…
ここで冒頭に触れた、「『宮古市』へのイメージ」の問題が出てくる。
仮に「沖縄県宮古市」が誕生すれば(というか誕生することになりそうだが)、
「宮古市」といえば沖縄、というイメージが日本中に植え付けられてしまうことが懸念されるのだ。
現に「宮古」だけでも沖縄の方が有名だ。
それにもかかわらず、「宮古」「宮古市」という看板を背負って
いままでPRしてきた岩手県宮古市としては、
「宮古市」まで沖縄に取られるなんて、たまらない話だろう。
岩手県宮古市の知名度は、沖縄県宮古市に大きく見劣りすることは容易に想像できる。
沖縄の方々は「努力すればいいさ~」とおっしゃるかもしれない。
「負の発想」をしてしまう、東北人の哀しい負け犬根性があることも認めよう。
同じ名前になったから、一緒にがんばろうね、というプラス思考をすることも大事だ。
だが、一年中温暖で青く輝く海があって、おいしい料理やお酒も年中楽しめて、
プロ野球のキャンプもくるリゾート地には、なかなか太刀打ちできまい。
おいしい料理や海水浴場は岩手県宮古市にもあるが、冬場は寒くて観光には向かない。
漁業以外に目立った産業もない(その漁業も衰退気味)。当然プロ野球は来ない。
沖縄県宮古の合併後名称については「宮古島市」などの折衷案もあるにはあるようだが、
「宮古700年の歴史は曲げられない」という。
こうなる前に議論を尽くして欲しかった。