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地元コンビニ、消滅へ

盛岡を中心に、岩手県や周辺県で展開している2つのコンビニチェーンが
大手の前にひれ伏した。
「キャメルマート」と「東北スパー」である。

さきに話が出たのは「キャメルマート」。
もともと酒販組合が経営していたこともあり、酒類には強く、
ポイントカードも発行するなどユニークな運営をしていたが、
先日、盛岡近郊の直営店数店を、大手「ファミリーマート」に譲渡するという報道があった。
きょう9月29日以降、徐々にファミリーマートに衣替えしていくという。

ファミリーマートは最近盛岡に進出し、青森や秋田への進出も視野に入れているといい、
その「露払い」として地元チェーンが取り込まれることとなった。
今回は数店舗であるが、キャメルマート本体の経営は厳しいようで、
「やはりチェーンごと身売りするのでは」という噂も出ている。

身売りといえばもっとあからさまなのは「東北スパー」。
田舎にしかないコンビニの代表格、「スパー」の北東北エリアチェーンである。
経営母体はスーパーのボランタリー「ベルグループ」。

こちらは最大89店舗(!)を「ローソン」に譲渡することになった。
スーパー業態の店はスパーのまま継続、
家族経営の店や山間部の店などローソンの経営方針に合わない店は、
別のチェーンに加盟するか、個人経営の店となる模様。

最近はベーカリーやデリカ(弁当や総菜)を造る厨房を併設した店舗を登場させるなど
工夫はしていたが、やはり「中小チェーン」のイメージは根強く、
チェーン全体の売り上げは不振だったようである。

この二つのチェーンに共通しているのは、実際の店舗の「みずぼらしさ」。

品揃えも大手に比べると中途半端であったし、掃除も行き届かない店が多かった。
また、大手なら必ずある、情報端末やATMなどは一切ない。
さらに公共料金の支払いなどは可能だったものの、
通信販売等の支払いはほぼ対応できていなかった。

チェーン凋落の要因としてそれ以上に激しかったのは大手チェーンの攻勢。
「ローソン」は積極的に出店を進め、
「キャメル」や「スパー」の独壇場であった県沿岸部にも進出している。

さらにダークホースなのが「サンクス」。こちらは県内陸部のみであるが
かなりのペースで出店を続けている。
サークルK(岩手では県北部に少数存在)との経営統合、シナジー効果で
ますます力を増していくと思われるチェーンでもある。

「スパー」から「サンクス」に鞍替えした店も知っているが、
経営者にとっても、やはり大手のほうが魅力だったのだろう。

戦いはシビアである。
かくして中小チェーンは退場することになったのであるが、
「地元ならでは」の店がなくなることに、さみしさも残る。

(04/10/23、スパーの公式報道に基づいて更新)

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