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ルパン三世

 ルパン三世のビデオにハマっている。赤ジャケの「新ルパン」だ。

 いい年をこいて…と思うのだが、そのいい年だからこそおもしろい。旧ルパン前期などと比べても、子供向けと言われる作品だけれど、エンターテインメントとしては出色のものだと思う。
 大野雄二(しつこくてスマン)の軽快な音楽にマッチした、アクション&コメディ。子供向けのくせに、お色気たっぷりの描写もあるし、物語に伏線をはってあったり。数回分見た後は、良質の映画を見たようなカタルシスに襲われる。

 確かに、とくに初期は稚拙な脚本や作画が目立ち、ツッコミどころも満載なのだが、おもしろさを前にすると、それも許せてしまう。いやむしろ、その成長期あってこその新ルパンだったりするのだ。

 子供の頃から慣れ親しんだ作品という下駄は確かに履いているし、先述の通り稚拙な作品が混じっているけれども、それを差し引いても、すばらしい作品群だと思うのだ。

 モンキー・パンチ作の原作は、妙にダーティだったり(ルパンが簡単に人殺しをしている!)、過度にエロティック(♂マークと♀マークが汗をかいてます)だったりする。傑作といわれるアニメ旧作は、前期は大人向けを意識しすぎて今見ると稚拙に見える。子供向けにシフトした後期はいわずもがな。
 珍作呼ばわりされる「PARTIII」は、エンターテインメントとしてはよくできているが、絵柄のクドさ(前期)や軽さ(後期)もあって今ひとつ深みがない。

 それらに比べ、ギラついた高度成長の70年代から、安定の80年代へ移り変わる時期に生まれた「新ルパン」は、いま見ても魅力にあふれている。

 「旧ルパン」後期のスタッフであった宮崎駿は、娯楽性の強い新ルパンが大嫌いだったそうだが、まあ個人的には宮崎駿のほうが大嫌いなので(カリ城もあまり好きではない)、意に介さない(ようにしている)。
 アニメ「ルパン三世」の地位を高め、声優・山田康雄、作曲家・大野雄二、脚本家・浦沢義雄、アニメ作家・こだま兼嗣(児玉兼嗣)や青木雄三(青木悠三)などさまざまな逸材の地位を高めた作品としても、評価されるべきであろう。

 優秀な演者やスタッフによって、宝石のようなきらめきを見せる「新ルパン」。
 ちょっぴりエッチで間抜けで、でもカッコイイルパン三世。アルコールともよく合うんだな、これが。

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