ルパン三世TVスペシャル
「ルパン三世」のテレビスペシャルを数年ぶりに見た。林原めぐみあたりを起用してアニメファン向けになっていった頃から興味を失っていたのだが、やはり大野雄二が自分の中でキていることもあり、「ファン復活」と相成った。
キャラクターデザインやストーリー展開を見るに、かなり「原点回帰」を意識しているようだ。変装、カーチェイス、発信器といったギミックも懐かしい(それでもパソコンや着メロ、ユーロ札が出てくるのは時代かな)。
不二子の裏切り、とっつぁんの活躍と失敗ももちろんあり。次元・五右ェ門の見せ場もある。そして舞台はルパンの祖国?フランスだ。
サブタイトルの出し方もテレビ第2シリーズのままだったし、ルパンが乗っているクルマが、ヒトラーが愛した名車・ベンツSSKというのも嬉しい(フィアット500は、個人的にNG!)。
大野雄二によるメインテーマは、77年に生まれた「ルパン三世のテーマ」のアレンジに準拠した新版となっていた(実際は02年から使ってたらしいけど、見てないので不明)。テレビ新シリーズでおなじみのBGMの復刻版も随時織り込まれ、名曲「サンバ・テンペラード」に至っては、大野雄二自らのピアノ(クレジットされていたわけではないが間違いナイ!)によるジャズヴァージョンでよみがえった。
脚本は「あぶない刑事」の大川俊道。テレビスペシャルの初期は「脚本:柏原寛司」がおなじみだったが…大川脚本は(スタッフ側の意向もあろうが)かなり基本に忠実であった。
テレビ新シリーズを意識した懐かしさいっぱいのキャラデザインも嬉しかったが、多少デッサン狂いが見られたのは残念だった。
とまれ、近年「なにか変わった要素を取り入れる」ことでアイデンティティを保とうとしていた(過去に押井守はそれでルパンを殺そうとしたのだから!)テレビスペシャルにくさびを打ち込む意味でも、いい作品になったのではないかと思う。(最近のスペシャルは、見てないからなんとも言えませんが)
「ルパン」と言えば、豪華な声優陣。しかし、銭形役の納谷悟朗の老けっぷりは許せても、不二子役の増山江威子が、かなり「おばあちゃん声」になってしまった。そろそろ鶴ひろみあたりが担当してもよさそうな気も(…禁句でしょうね)。ふぬけた声のナレーションでおなじみの井上真樹夫の声優仕事が楽しめるのももう「ルパン」だけ。
「次元声」の小林清志と、クリカンルパンには言及するものナシ。それでいい。
青野武や八奈見乗児といったベテラン声優も年1回の「ルパンまつり」に花を添えていた。しかし、ベテラン揃いのこの伝統の番組でも、やはり線がヒョロヒョロ動いている下書きアニメで当てレコしているのだろうか…
エンディングテーマはサリナ・ジョーンズ(有名ジャズ歌手らしい)。作詞はあの奈良橋陽子(ゴダイゴでおなじみ。ルパンでの仕事は言うまでもなし)。
とにかく豪華、豪華、豪華。楽しめる2時間であった。こりゃもう子供の見るものじゃないな、と思いましたがね。
ちゃんとこんな公式サイトも用意してあったのね。
http://www.lupin-3rd.net/tvsp2004
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