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異常なる音楽評論シリーズ4・その1

「スカーレット・ドリーマー」は1979年の美川憲一の曲だ。
TBSラジオ「コサキン」では、「アァー…」という美川のためいきで知られているが、
ためいき以外にも見所のある曲で、毒性歌謡好きにはオススメできる名曲である。
「美川憲一ツインボックス」などに収録されている。

美川といえば「いけない葉っぱとお薬」で捕まったこともある人だが、
(没落の末の出来心だとのちにTVで語っている)
まさに「スカーレット・ドリーマー」は「聴く合法ドラッグ」だ。

サイケデリックな歌詞、ロックバリバリのアップテンポメロディ、
軽快なドラムスのリズムと、ハープや琴の美麗な音色が
渾然一体となっているアレンジ…「これぞ70年代」である。

作詞者は「小谷夏」、06年に死去した久世光彦のペンネームである。
美川には、「スカーレット」以上にキョーレツな「三面記事の女」も提供している。

「玉姫様のように~」という部分は、当初「玉三郎のように~」という歌詞だったが
当然、本家玉三郎の許可が出ずに改変したのだそうだ。
その玉三郎らしい中性的な美川の持つ、「青とも赤ともつかないムラサキ」。
それがみごとに生かされている佳曲である。

美川はこの曲以前は「サックスむせび泣くムード歌謡」路線が強く、
この曲以降は強烈な「演歌指向」になっていくのだが、
「スカーレット・ドリーマー」のようなこの時期の美川の曲はそのどちらでもなく、
時代の波に乗ろうとする苦闘も感じられ、「聴かせてくれる」曲が多い。

その2に続く。
(09/1/12一部修正)

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