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松崎しげる「Twin Best」

 全くとっちらかったセンスでCDを買う男の音楽評論。こんなのが好きな男です。↓
参考:http://homepage2.nifty.com/newnew/mabo.html
 いま当地(注:04年2月当時)では「噂の刑事トミーとマツ」を放送中である。これがまあ面白い。刑事ドラマとコメディを混ぜるとこうなるのか!という、新たな発見をさせてもらった。
 実はリアルタイム放送時(1980年ごろ)も見た記憶はあるのだが、そのころは幼少のみぎりゆえ、筋や設定など全く記憶になかった。そりゃ子供にわかるはずもない。だから「見た」記憶はあっても、「おもしろかった」記憶はなかった。大人になってからこの作品に再会できてよかったと思う。
 さて、ドラマ自体ほとんど記憶になかったわけだから、マツこと松崎しげるが歌う、番組のエンディングテーマ「Wonderful Moment(ワンダフル・モーメント)」も当然知らなかった。だが、これがまたいい曲なのだ。しっとりした質感のメロディが、エンディングの映像(トミマツが雨降る街をウロチョロする)と相まって、なんだかハートウォーミングにさせてくれる。
 もちろん、松崎しげるのハスキーでソウルフルな歌声が一番の魅力であることは言うまでもない。あの「甘さ」が、ガングロしげるから生み出されているとは…そのミスマッチ感覚もいいのだ。
 そんな「しげるワールド」をパーペキに味わうべく、この「Twin Best」をAMAZONで購入した次第。30分でちゃっちゃと作られたとしか思えない、テキトーなデザインのジャケットが脱力気味だが、まあベスト盤だからよかろう。問題は中身だ。
 しげる自らの選曲と言うが、残念ながらヒット曲と呼べるものは少なく、ほとんど知られていない曲ばかり。だからといって聴く価値ナッシングか? 答えはNo。
 「松崎しげるの熱唱」…これがこのCD最大のヴァリューである。とにかくすべてにおいて、声が脂ぎっている。声まで黒い。CDから「黒脂」が噴出しているかのようだ。とにかく「Made in アブラギッシュ・マツ」的曲にあふれている。
 しげる最大にして最後?のヒット曲「愛のメモリー」も、改めて聞いてみると、やはり彼ならではの曲だな、と思わされる。「一発屋は歌がうまい」法則があるかどうか分からないが、もしあるとすればしげるもそれに当たるだろう。「愛のメモリー」はこのCD2枚組の最後に堂々とおさめられている(ちなみに、改題前の「愛の微笑」もしっかり収録されてます)。先述した「甘さ」と、みごとな声量を兼ね備えたしげるの魅力にあふれている一曲である。
 このCDには先述の「ワンダフル・モーメント」のほか、トミマツテーマ2代目「マイ・ラブ」、同3代目「愛の静けさ」も入っている。「マイ・ラブ」ではしげるが素敵なシャウトを見せている。「愛の静けさ」はしげるお手製のメロウなメロディが泣かせてくる。
 今回このCDをチョイスした裏の目的がある。「ワンダフル・モーメント」のC/W「16ビート・センセーション」が聞きたかったのだ。なんと作曲があの御大・大野雄二! これは必聴! と思い、ワクワクしながら聞いてみると、いやはや噂通りの大野サウンド。アレンジは小笠原寛名義だが、それでも大野エキスが噴出しまくり。間奏のストリングスなんかまんま「銭形マーチ」だもの。だのにビシッと曲のイメージにハマっている。さすが「偉大なるワンパターン」大野雄二! 拍手! もちろんしげるの熱唱もバッチリだ。冒頭の絶叫「シックスティーンビーッ! センセイショォン!」もイカす。
 歩くフェロモン・しげるらしい一曲「Let Me Fly」もおすすめ。男と女の秘め事をさわやかに歌っている。しげるの手にかかれば愛の逢瀬ももはやレクリエーション感覚。聴く者(の下半身)にスタミナを与えてくれるかのようだ。
 それから、しげるが23の頃の「波止場」という曲もなかなか。リズムを刻むパーカッションが華やかで、いかにも70's。と思ったら、作曲・編曲が巨匠・筒美京平! そして作詞は橋本淳と来た! 当時の売れっ子コンビだ。しげるの若い脂っこさは、当時すでに脂ののりきっていた淳と京平の世界に負けてないんだなこれが。脂と脂がみごとに調和してます。
 こんなに脂っこい曲のオンパレードの2枚組、39曲。なんと全ての曲が「ラヴ・ソング」(ほとんどの曲で「愛」「Love」がタイトルや歌詞に入っている)。別れの曲も多いが、ラヴ・ソングに入れてしまおう。だって「夜の帝王」しげるなんだから。
 「リーブ21」「私はケイエスビーの人」でアグレッシヴエキスを振りまいたしげるの「黒脂」は、赤ワインポリフェノールやコエンザイムQ10よりも体に効きそうだ。薩摩の黒豚よりしげるの黒脂。愛も希望も涙も別れも溶かし込み、スープが黒く輝くこってりしげるラーメンは、あなたの滋養強壮にきっと役立ちます。

 長い文章だ…こんな情熱が仕事に向けばいいのに(苦笑)

 「松崎しげる Twin Best」ご購入はこちら。税込み3,000円。(06/1/15追記 タイトルが「COLEZO!TWIN松崎しげる」に変更になり、2割以上お安くなった模様。この機会にお買い求めを)

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